建築塗装屋だけれど、なかなか仕事が無い、お客さんがいないという悩みを抱えている方も多いかもしれません。
この記事では建築塗装で働いていた経験のある私が、実際的な塗装屋さんの営業活動について考えてみました。
この記事では個人事業主の一人親方さん、もしくは法人成りしたけれど従業員2、3人向けの塗装屋さんを想定して書いています。
施主からすると知らない塗装屋には怖くて頼めない
住宅塗装をするのが初めてという施主は、ハウスメーカーで建てたならば、ハウスメーカーに依頼することがほとんどかと思います。
しかし、ハウスメーカーの見積もりが高いと思うと施主は、ネットで塗り替えの一括見積もりサイトなどを利用したりします。
こういった塗り替えの一括見積もりサイトのネットワークに協力業者として加わるのも良いのかもしれませんが、こちらの方は私は詳しくありませんけれど、少なからずマージンは必要でしょう。
安い請負金額で上が利益を上げようとするなら、下請けがきつい思いするのは必然です。
施主は一括見積もりをネットでする以外に、
「地域名+塗り替え」
とかで検索したりすることもあります。
塗り替えの一括見積もりが、なんか金儲け主義っぽいなと思うと、地域密着型の地元の塗装屋さんを探そうとするわけです。
零細個人事業主が仕事を取るには、地域密着でマージンを取られないよう塗装業者に直で頼みたいという人を探すしかありません。
地域名を入れたウェブサイトをまだ持っていないなら用意しておくと、ポツポツ問い合わせくらいはあったりします。
ホームページに入れる地域名でも、強豪が多いとなかなか検索しても上の方には表示されません。
ですから、地域名も「名古屋」だけじゃなく、
「名古屋市中村区〇〇の塗り替えなら〜で」
というように地域名もできるだけ細かく入れましょう。
こうすることで検索エンジンに多少なりとも引っかかり、ホームページでも少しは集客ができます。
でも業者に頼むにしても、自力でなんとかするにしても、ホームページ作るのって敷居が高いなぁと感じますよね。
そんな時におすすめなのが、下記の方法です。
とりあえず職人アシストに登録が手軽
職人アシストというサイトがあります。
入会金・月会費0円で、職人アシストのサイトに問い合わせがあった施主とマッチングしてもらえるという仕組みです。
登録にかかる費用・年間費・退会費なども0円で、マッチングしてもらった場合紹介謝礼を払う仕組みになっています。
契約期間の縛り一切なしでリスクがないにも関わらず、担当者がついて手厚いサポートが得られるのが魅力ですね。
新規協力会社はお客さんの紹介が3件まで無料ですから、まずは試しに登録してみてはいかがでしょうか。
塗装屋さんがホームページを作る方法
職人アシストは手軽ですが、件数が増えてくるとやっぱり紹介マージンがうっとおしくなる場合もあります。
そんな時にはもう一歩進んで自社のホームページを作るのがおすすめ。
少しでも事業をしているとホームページ30万で作りませんか?みたいな営業電話がありますが、
30万も出してホームページ作る必要なんてありません。
下記のネット上のサービスを利用すれば少額で、パソコンが少し触れる人ならホームページを作ることができます。
ホームページに入れる塗装風景のイメージ写真の素材はフリー素材でそれっぽいのが手に入ります。
私も利用している写真ACというサイトでは無料で下記のような素材やイラストがゲットできますよ。
自分で撮影した現場の写真があれば一番いいんですけれど、とりあえずその場しのぎにはフリー素材のサイトは結構使えます。
▶︎写真AC
ホームページと合わせてブログも作りましょう。
ブログには、現場の写真や作業風景、完成写真などを丁寧にアップしていきます。
短すぎる日記風はあまり検索エンジンに対して効果がありません。
できれば一現場ごとに写真をいくつか入れて、1000文字以上にしていくのがポイントです。
もちろん、ブログは広告が入っていないブログサービスで作ったほうがいいです。
検索エンジンで検索された際に上の方に来るには、対策が必要なのです。
これをSEO対策と言います。
ホームページを持つようになるとSEO対策の営業電話がかかってくることも多いかもしれませんが、これらは基本的には費用が高く効果が見極めづらいのでやらなくてもいいと思います。
それよりも、ブログの文字数や写真を増やして手抜きしないことがSEO対策につながります。
あと、ホームページには自分やスタッフの顔写真を掲載すると効果が高いです。
ネット上に自分の顔が掲載されていると炎上したら嫌だと思うかもしれません。
でも、今時は大抵の会社がスタッフの顔をホームページに載せています。
依頼するお客さん側からすると、とにかく塗り替えは金額が大きいから不安なんですよ。
変な工事されて逃げられないか?金を騙されないか?3回塗りを2回でごまかされないか?
適当な工事をするつもりならともかく、しっかりとした工事で誠実にお金もらおうと思っているなら、顔写真を載せれば間違いなく依頼は増えます。
お客さんからすると、堂々と地元で商売していて、適当な工事で逃げたりしなさそうな業者さんだなと思うわけです。
ホームページは名刺代わりになる
ホームページやブログができたら、名刺にはアドレスを記載しましょう。
グーグルなどの検索エンジンからの集客がなくても、名刺をもらった人は結構な確率で、その会社のホームページを見ます。
ホームページで信頼できそうかどうか見極めるんですね。
しょぼいホームページだと頼んでもらえない可能性もありますが、ある程度の見栄えで、仕事の実績がきちんと掲載されていれば、塗り替えを依頼してもらえる確率はぐんとあがります。
ですから、名刺には必ず作ったホームページのアドレスを入れましょう。
ネットで簡単に注文できるラクスルというところが、すごく安いのにしっかりした名刺を作ってくれますよ。
もちろんお金次第でただ安いだけでなく、こだわりの名刺も作れます。
塗り替えの現場の周りの家に営業
もう既にされている方も多いとは思いますが、塗り替えの現場があれば近所に営業に行きましょう。
「〇〇で塗り替えを行なっている塗装屋です。」
と挨拶に行くことで、たまに塗り替えの契約が取れます。
一人親方の事業規模だと不安に思われてしまいがちですから、チラシもしっかりしたものを持って行きましょう。
自分でパソコンで作ったチラシは今の時代ちょっとNGです。
かえって不信感が募ります。大丈夫かな?この会社?みたいな。
名刺の所で紹介したラクスルではチラシも印刷できます。驚くほど安いですよ。
チラシのサンプルも無料でもらえますから試してみるのはどうでしょうか?
▶︎1000円からのお試しチラシ印刷|短納期のネット印刷ならラクスル
ただ、チラシ持っていくだけだと邪険に扱われることも多いです。
それが嫌なら会社名を入れた名入れのタオルとか、ペンなどの粗品も持っていけば大丈夫です。
粗品があるだけで、だいぶ相手の印象も変わりますよ。
今の時代、ネットで注文すれば粗品なんて安いものです。
チラシのポスティングは効果ある?
チラシをポスティングするのは効果的かどうか?
一概には言えませんが、無差別に配ったのではあまり効果はありません。
それでも、塗り替えの現場の近くに絞って、戸別訪問できないところをポスティングすると効果はあると思います。
大抵の塗装屋さんは忙しいでしょうから、チラシ印刷とポスティングを一緒にやってくれるサービスを利用すると便利です。
↓↓↓
暇で仕方がないなら、自分で配るのもありですが。
広範囲に配るというよりは、2〜3ヶ月に一回とか定期的に同じ家に入れて、地域での知名度を上げていったほうが効果的でしょう。
チラシとホームページのコンボ
チラシを見た人がホームページを見て、地域で真面目にやっている実績に気づいてくれれば、ある程度契約は取れるようになってきます。
最初はビフォーアフターの写真などの素材がなくても仕方がありませんが、ホームページではどれだけ実績を載せられるかで信用度が決まります。
忙しい現場作業ですが、写真はこまめに撮影してホームページやブログに載せるのがお客さんに信用してもらうコツですよ。
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