建築塗装工の職人になろうと考えている人にとって、業界の将来性について考えることはごく自然の事です。
少子化による人口減少が進む現在、建設業にはあまり明るい将来がないと言われています。
お先真っ暗なんていう人もいます。
しかし、私は建築塗装業界においては割と前向きな見方をしています。
その理由は…。
外壁の塗り替えの仕事は今後もなくならない
建築塗装の仕事は塗り替えがかなりの比率を占めています。
今までに建てた、一戸建てやマンション、アパートなどをメンテナンスしていくためにはどうしてもペンキの塗り替えを定期的に行わなくてはいけません。
ですから、景気の悪化や少子高齢化により住宅業界や建設業の消費が冷え込み、新築が減少したとしても、塗り替えの仕事にはさほど影響がないのではと思われます。
もちろん、公共工事などの新築の塗装工事の仕事もあります。
そういった新築をメインに行っている塗装工の方は景気の影響を受けやすいといえるでしょう。
独立すれば高収入も可能
建築塗装の工事は費用も一戸建ての場合、最低でも50万円くらいは掛かりますし、アパート・マンションなどの塗り替えの場合はとても大きなお金が動きます。
塗装職人の親方の元で修行して、独立すれば個人事業主として食べていくことも十分に可能です。
(もちろん営業力や人脈は大切です。)
コンスタントに仕事を請け負い、応援などを入れて現場を回していけば、一人親方でも1000万円以上の年収を得ることは十分に可能です。
また、売り上げが大きくなってきたら法人化して代表取締役社長になることもできます。
現場での一線を退いて従業員に任せ、自分はマネジメントなどの社長業に徹することもできますね。
建築塗装の世界は、学歴がなくても技術や才能があれば活躍できますから、夢のある業界ですし、建設業界の中でも仕事の供給量が割と安定していて良い仕事なのではないかと個人的には思います。
しかし、営業力がないと仕事も取れずに経営が成り立たなくなっていきます。
忙しい人はより忙しくお金があつまり、暇な人はどんどん暇になっていくのが職人の世界です。
塗装工の一人親方がどのくらい儲けているのかについての考察は、下記の記事で書いています。
私の観測範囲内ですので、現在の実情とマッチしていない部分もあるかもしれませんが、概ね合っていると思います。
小規模な塗装屋さんのネットやチラシを使った営業戦略については、下記の記事を参考にしてみてください。
塗装屋として独立すると、確定申告という税金の悩みももれなくついて回ります。
個人事業主の一人親方でも法人化した代表取締役社長でも同じです。
税金の処理も結構大変ですよ…。
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