30代未経験でも見習いとして電気工事士になりたいということでこのページをあなたは読んでいることと思います。
元電気工事士の私から結論を言わせていただきますと、30代未経験でも電気工事士になれます。
ただし、幾つか注意する点がありますので、私の経験から学んだことを少し共有できればと思います。
人生を決める転職ですから、ミスったら嫌じゃないですか。
自分1人ならまだしも、家族やお子さんがいるとなると慎重に決める必要があると思います。
30代未経験でも電気工事士になれる根拠は?
根拠を出せと言われるならば、私が以前働いていた電気工事の会社に30代、もっというと40代でも未経験で入社した人がいたからです。
それも1人や2人ではなく、数人はいました。
私の働いていた電気工事会社は、一戸建て住宅と、たまにアパートやマンションの配線、エコキュートなどの取り付けやメーカーの下請けとして浴室換気乾燥機の修理を行なう、従業員10人程度の会社でした。
一応株式会社ですが、小さなものです。
社長は未経験でもやる気がある人は、年齢を問わず採用していました。
電気工事業界は、深刻な人出不足です。
電気の仕事に魅力を感じる若者が少ないため、若手が少なくなっています。
この状況は逆に30代未経験の皆さんにとってチャンスと言えるでしょう。
電気工事士の資格はある?
もし、あなたが工業高校の電気科等を卒業しているなら、第二種電気工事士を持っているかもしれません。
第二種電気工事士の免許があると、一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。
持っていない人はどうしたらいいか。
電気工事士を持っている人は面接で採用されやすいと言えるでしょう。
持っていない人は手元作業など未経験でも雇ってくれるところを探すしかありません。
仕事しながら資格の取得を目指すということですね。
必然的に会社は有資格者を雇いたがりますから、求人の絶対数は少なくなってしまいます。
第二種電気工事士の試験は年2回ですが、受験資格は年1回のみです。
あと、電気工事士の試験は、電気系の計算式の問題が結構あります。
数学がまるっきり無理という方にはちょっと合格は厳しいかもしれませんね。
一度本屋さんなどで、どんな問題がでるのか過去問などのテキストを見てみるとよいでしょう。
Amazonにも売っているのでkindleで今すぐ読むこともできます。
話が少しそれましたが、
今すぐに電気工事士への転職を考えている人は、資格なしで雇ってくれるところがあるなら入社してから免許を取ってもいいと思います。
試験は筆記と実技があり、それなりに難易度が高いです。
下記の講座は電気工事に特化していて、練習できるセットになっているので資格保有者の私から見てもおすすめです。
ちょっと今すぐ資格取るとかはイメージできないという人は、
ヒューマンアカデミーなどの通信講座の資料を請求してみると、どんな試験なのかよく分かりますよ。
また、現場移動がある仕事ですから、普通自動車免許はほとんどの会社で必要とされていると思います。
「要普免」ってやつですね。
合宿免許で取るのが安いです。
覚悟はあるか
勘違いしないでいただきたいのが、電気工事士の免許を持っていることと、電気工事ができることは全く別物です。
はっきり言って電気工事士の免許を持っていても未経験だと現場にいっても使い物になりません。
ですから、現場では必死にメモを取って覚える必要があります。
修行ですね。
道具の名前、電線の種類や各種器具の名前を覚える所から始まります。
人員に余裕がある場合だと、時間があるので先輩も割と親切に教えてくれるかもしれません。
しかし、どんな仕事でもそうですが、教えることは大変です。
特にバタバタしている建設現場では、先輩も現場監督やお客さんの相手や他業者との絡み等いろいろやることがあります。
工期に間に合わせるようにという社長や上司からのプレッシャーもあるでしょう。
忙しいと先輩も厳しめの指導になることがあります。
また、先輩だからと言って必ずしも年上とは限りません。
電気工事士の業界は高卒も多いので、23歳くらいでも5年も経験を積んでいたりするんですね。
5年経験があれば、若い衆引き連れて1現場を任されている人もいます。
あなたは、20代半ばの若造に顎で使われたり、きつい口調で命令されても耐えられますか?
みんながみんなそうだとは言えませんが、最悪入社してこういうことになるかもしれないというのは想定しておく必要があります。
電気工事会社はブラック企業が多い?
電気工事士は楽な仕事ではありません。
今このページを見ているあなたは国家資格を持って働いて、将来は独立したいなんて考えているかもしれませんね。
確かに独立して人を雇うようになれば、大きく稼げるようになるかもしれません。
しかし、会社に所属している間は朝早く出勤し、夜遅くまで働くことになる電気工事会社が多いとおもいます。
また、建設現場の中では電気工事士は他業者に気を使って合間を縫って作業したり、結構コミュニケーション能力が求められる仕事です。
(電気工事の仕事の中でも、外線の引き込み工事や、エアコンの設置工事などでしたら他業者との絡みはあまりないかもしれません。)
また、建設業は土曜日、祝日も現場が動いています。
会社にもよりますが、年間休日は65日ぐらいではないでしょうか。
建設業界全体としてブラック企業が多い傾向があります。
零細企業、中小企業にある例としては、
・労災隠しをする
・有給がない
・残業代が出ない
などがあります。
上記のようなブラックな会社に入ってしまうと大変ですので、求人情報を見る際や、面接の際には気になる点をあらかじめしっかりと確認しておきましょう。
また、電気工事士の仕事は足場や脚立の上などで高所作業することがあったり、感電する危険もあることから、注意して作業をする必要があります。
工事のミスでお客様のお宅に火災を起こしてしまう危険もありますから、慎重に作業する人材が求められている業界です。
ここまでやや厳しめの内容になってしまいましたが、30代未経験でも電気工事士になれるかどうかについてまとめると、
電気工事士になれるが、それなりの覚悟が必要。
ということに尽きると思います。
電気工事に限らず職人の仕事は向き不向きあります。
でも始めてみて最初は向いていないかなと感じても、どんな仕事でも慣れも必要ですから、覚悟を決めて本気で一度頑張ってみるのもありですね。
住宅業界の電気工事士は大きな収入が望めないでしょうから、収入をあげたいなら他の分野の電気工事士の仕事を探すことを住宅で電気工事士をしていた私としてはオススメします。
未経験でも可能な求人はどこで探す
ハローワークに行って未経験でも雇ってくれる電気工事の求人を探すことができます。
結構ハローワークに載っている求人は電気工事士の資格が必要な会社が多いです。
また、ハローワークだけでは求人数も限られているでしょう。
ネット上の求人サイトには未経験でも雇ってくれる電気工事士の会社が多数登録されていますから、それらを使って1つづつ当たっていくのがよいでしょう。
とりあえず電気工事士の仕事の内容について体験してみたいという人はタウンワークなどのアルバイト募集サイトで、短期や日雇いの電気工事士の補助作業を体験してみるのも良いかもしれません。
▶︎▶︎タウンワーク
すこし、バイトしてみて、これは向いてないなと思ったら別の道を探すのも1つの方法です。
電気工事士に限らず、現場の仕事は向き不向きがありますし、30代になってからだと体で覚えるのも少しきつくなってきますからね。
電気工事士の仕事にあえて転職先を絞らずに、転職エージェントを利用してみるのもオススメです。
転職エージェントは人事採用担当者との間に太いパイプを持っており、転職市場を知り尽くしたキャリアアドバイザーがあなたにマッチした転職を提案してくれます。
あなたの経歴を見て、一緒に最適な転職先を考えてくれるんですね。
3年、5年、10年先を見据えた転職先を提案してくれますし、何より多くの人の転職に携わってきたエージェントの経験値は我々の経験値とは圧倒的な差があります。
転職エージェントを利用してもお金は掛かりませんから、利用しない手はありません。
もう1つ、転職エージェントを利用する大事な理由があります。
それは、非公開求人に応募できること。
実は我々が求人情報などで目にしているものって本当にわずかなんですよね。
優良なホワイト求人はもう転職エージェントたちが紹介してすぐに採用者が決まってしまいますから、なかなか表には出てきません。
ですから転職エージェントを利用しないことはかなりの損失、というか今まで目にしていたものは求人の残りカスだったのか〜って感じです。
転職エージェントを利用すると、
・履歴書の書き方の添削
・面接の対策
なども専任のキャリアアドバイザーが行なってくれるので、1人で転職活動を行なうよりもかなりのアドバンテージになりますよ。
ぜひ、この機会に転職アドバイザーの利用も検討してみてください。
転職エージェントといっても、高学歴向きの所を登録すると、
恥をかいたりするので、敷居の低い転職エージェントを選ぶことがおすすめです。
おすすめの転職エージェントは、dodaです。
この転職エージェントの会社には電気工事士を採用してくれる企業が多数登録されています。
その数現在のところ1600件以上です。
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